【入門】小学生バレー審判の役割|プロトコール~試合終了までを解説

審判の役割タイトル画像 少年団・審判
この記事は約11分で読めます。




今回は小学生バレー審判の役割をプロトコールから試合終了までカンタンに解説しました。ぜひ参考にしてください。

papa
papa

鹿児島市で小学生バレー大会の審判をすることになったんだけど、どうしていいかわからない

piyo
piyo

バレーの審判をカンタンにおしえて!トレーナー

トレーナー
トレーナー

今回はこちらの疑問にお答えします

本記事の内容
・2020年9月時点での小学生バレーボール大会の審判を試合の流れに沿って解説します。
小学生バレーボールのファール、審判のハンドシグナルは別記事で紹介しています。
この記事を書いている僕はバレー少年団指導歴10年で、JVA(日本バレーボール協会)公認C級審判員をやっているので、記事の信頼性はあります。

早速、目次です。

スポンサーリンク

小学生バレー審判の役割を解説

小学生バレー大会の審判は主審と副審に分かれ、ラリー中は主審・副審で見るポイントが分かれます。ホイッスルを吹く役割も決まっています。

トレーナー
トレーナー

今回は主審・副審の役割を試合の流れに沿って解説しますね

審判員は主審・副審・記録員・記録補助員、線審4名、得点板かかり2名の合計10名で構成されます。
トレーナー
トレーナー

ラリー中、主審は攻撃チーム、副審は守備チームのファールをみているよ

攻撃チームのファールとはセッターのキャッチやスパイカーのタッチネット、センターラインのファール。守備チームのファールとはブロッカーのタッチネットとセンターラインのファール。

これら以外にも覚えておくファールがいくつもあります。ファールについて別記事で解説しています。

トレーナー
トレーナー

主審はゲームコントロール、副審はベンチコントロールをこころがけましょう

ゲームコントロールとは試合をスムーズにすすめること。
ベンチコントロールとは選手交代やタイムアウト、テクニカルタイムアウトをホイッスルで合図。小学生の選手交代は12回までオッケー。
ファールばかりに着目すると試合がつまらない。対戦しているチームの実力にあわせた判定が重要です。
トレーナー
トレーナー

試合をコントロールすることを優先させましょう

小学生県大会や中学生レベルでは厳しい判定もあります。その時はファールであることを素直に受け入れスキルアップを目指しましょう。

プロトコールとは

papa
papa

プロトコールってなに?

トレーナー
トレーナー

プロトコールは公式練習開始から試合開始直前までの10分間のことだよ

ナース
ナース

2020年度版バレーボール6人制競技規則(pp153)、プロトコールBを見てね

試合開始とは試合開始のサーブを許可するホイッスルがなった瞬間です。記録用紙の試合開始時間は、この時間を記入します。

では、公式戦の流れで解説します。

プロトコール直前まで

piyo
大会本部

体育館の時計は9:00。第一試合のチームはコート練習を開始してください

試合前のチーム練習が始まりました。会場内の空気はこのアナウンスで一気に緊張感に包まれます。そして、

piyo
大会本部

第一試合は9:15プロトコールでおねがいします

さて、試合チームも審判チームも本格的な準備がはじまります。

トレーナー
トレーナー

僕が主審だよ

ナース
ナース

私が副審ね

記録員・記録補助員、線審4名、得点板かかり2名はユニフォームではない服装で記録席に集合します。

トレーナー
主審

9:10になったから記録員は記録用紙を本部へとりにいってね

ナース
副審

主審といっしょにネット・アンテナをチェックします

練習のジャマをしないように試合球・ラインアップシートを依頼します。監督さんのサインは状況をみながら依頼します。

トレーナー
主審

9:14になったのでキャプテンをよぶためハンドシグナルとホイッスルで合図します

記録用紙の主将欄にサインをもらい、簡単な注意事項を伝えコイントス。サーブを選択したチームから公式練習となります。

ナース
副審

記録用紙のサーブ・レシーブのチェックを確認。記録席の左側チームがⒶ、右側チームがⒷとなってるかを確認しましょう。

トレーナー
主審

レシーブ側のチームがコート外に出るようホイッスルで合図します

プロトコールから試合終了まで

piyo
大会本部

体育館の時計で9:15。プロトコール開始の時間です。

プロトコール開始

公式練習が開始。試合開始10分前です。

トレーナー
主審

公式練習の開始をホイッスルで合図します。時計のタイマーをわすれないでね。

公式練習が始まったので登録以外の選手・保護者は応援席へ移動します。また、上着を着ている選手は、公式練習の間でユニフォーム姿になりましょう。
トレーナー
主審

メンバー表の選手が全員そろってるかを記録補助員といっしょに確認

ナース
副審

ラインアップシートのサーブ順を記録員と確認しながら記録用紙に正しく記入するのを確認してね

ラインアップシートを遅れて提出するチームもあります。臨機応変な対応が必要です。
piyo
piyo

体育館の時計で9:18。試合開始7分前。

ナース
副審

サーブ側の公式練習3分経過。公式練習の交代をホイッスルで合図します

主審は公式練習の間に線審と打ち合わせをする場合もあります。
piyo
piyo

体育館の時計で9:21。試合開始4分前。

トレーナー
主審

レシーブ側の公式練習3分経過。公式練習の終わりをホイッスルで合図。

主審・副審はセンターラインとアタックラインの中間で待機します。主審は記録席の左側、副審は記録席の右側です。

トレーナー
主審

選手の整列を待ちますが、なかなか整列しないときは審判台のほうに歩きだすこともあるんだ

選手がエンドラインに整列しました。

piyo
piyo

体育館の時計で9:22。試合開始3分前。

トレーナー
主審

選手同士の挨拶をハンドシグナルとホイッスルで合図します

選手たちは挨拶を済ませるとベンチに戻り、スタメンの6人がサーブ順で整列します。

piyo
piyo

体育館の時計で9:23。試合開始1分30秒前。

ナース
副審

ラインアップシートをみながら両チームのサーブ順を確認。第一サーバーの選手が間違いないかを記録員と確認して、主審に向かって両手をあげてね

piyo
piyo

ここまでがプロトコールなんだ

試合開始・第一セット

piyo
piyo

体育館の時計で9:25。第一サーバーの準備ができたようです。

トレーナー
主審

サーブ許可・試合開始をハンドシグナルとホイッスルで合図します

ナース
副審

試合開始の時間をチェック。記録用紙に記入しているかを後で確認してね

主審はサーブ開始からラリーの一連で

  • サーバーがラインを踏まないか
  • サーブカットのキャッチ
  • セッターのキャッチ
  • ブロッカーのオーバーネット
  • スパイカーのタッチネット
  • 攻撃チームのセンターラインのオーバー

をチェックします。

ある時期までレセプションと言ってましたが、サーブカットに戻ったそうです。協会の偉い先生が言ってましたよ。オリンピック前後で用語が変更になるそうです。

トレーナー
主審

サーブカットでは、一連した動きにおこったドリブルはオッケーだよ

副審はサーブカットからラリーの一連で

  • レシーブ側の選手がコート外に出てないか
  • ブロッカーのタッチネット
  • 主にブロッカーのセンターラインのオーバー

をチェックします。

ナース
副審

ラリーが終わったらサーブ順をチェック。タイムアウトや選手交代はハンドシグナルとホイッスルで合図するのよ

タイムアウトは25秒でホイッスルをならします。
記録員は記録に専念。記録補助員はサーブ順をチェックしながら得点板が間違ってないかをチェック。
小学生バレーではサーブ順の間違いがあると記録員か副審がチームに『間違っていること』を伝えます。が、何番の選手なのかは伝えません。ただし、審判員も小学生。サーブ順の間違いは最終的にチーム責任となります。
トレーナー
主審

主審は記録補助員とアイコンタクトでサーブ順の確認を。ここはゆっくり慎重にね

得点表示が間違ってたら記録補助員が走って得点板かかりに伝えます。ベンチの後ろをとおりましょうね。

トレーナー
主審

第一セット終了をハンドシグナルとホイッスルで合図。選手の整列が完了したらチェンジコートをハンドシグナルとホイッスルで合図するよ。

piyo
大会本部

第一セットはⒶチームが先取。

チェンジコート

ナース
副審

チェンジコートのホイッスルが鳴った瞬間、時計のタイマーをおします

チェンジコートの際にラインナップシートを返却します。
ナース
副審

この時間に記録用紙を確認。得点やタイムアウト、選手交代の回数などを右下の欄にまとめておくと試合後が楽なのよね

副審は支柱の脇で記録席を向いて立ち、選手がコート内に入らないように見守ります。
ナース
副審

2分25秒でホイッスルをふいてね

選手たちがコートに入り整列します。

第二セット

選手たちはサーブ順にならんでいます。

ナース
副審

ラインアップシートをみながらサーブ順を確認

第一サーバーを記録員と副審で確認して主審に向かって両手をあげます。

トレーナー
主審

サーブ開始をホイッスルで合図します

第二セット終了をホイッスルとハンドシグナルで合図します。選手たちはエンドラインに整列します。

piyo
大会本部

Ⓑチームがセットを取り返しフルセットへ

トレーナー
主審

選手をベンチに戻るようハンドシグナルとホイッスルで合図します

ナース
副審

時計のタイマーをおしてね

トレーナー
主審

記録席に行きキャプテンをよんでコイントスとします

コイントスが終わったら、この時間に記録用紙を確認。第二セットの得点やタイムアウト、選手交代の回数などを右下の欄にまとめておきましょう。

ナース
副審

第三セットのサーブ・レシーブのチームをチェック、サーブ順を確認します。2分25秒たったらホイッスルで合図します。

第三セット・最終セット

選手たちはサーブ順にならんでいます。

ナース
副審

ラインアップシートをみながらサーブ順を確認

第一サーバーを記録員と副審で確認して主審に向かって両手をあげます。

トレーナー
主審

サーブ開始をハンドシグナルとホイッスルで合図します

piyo
大会本部

Ⓐチームが8点先取しました

トレーナー
主審

選手を整列させるためホイッスルで合図するよ

選手たちはエンドラインに整列します。

トレーナー
主審

チェンジコートをハンドシグナルとホイッスルで合図

フルセットのテクニカルタイムアウトは、チェンジコート後にホイッスルで合図します。この時、最後に残った選手がコートを出た瞬間に時計のタイマーをスタートします。25秒でホイッスルを鳴らします。
ナース
副審

サーブ順の間違いがないか確認してね

トレーナー
主審

サーブ許可をハンドシグナルとホイッスルで合図します

piyo
大会本部

接戦の末、Ⓐチームが勝利しました

トレーナー
主審

試合終了をハンドシグナルとホイッスルで合図

ナース
副審

ボールを受け取ったあと、審判台のほうに移動します

トレーナー
主審

ベンチにいる選手を含めた全員の整列を確認したのち、最後の挨拶をハンドシグナルとホイッスルで合図します

試合終了後、キャプテンは記録用紙にサインが必要です。

ナース
副審

記録用紙の最終チェックをしてサインをします

トレーナー
主審

念のため記録用紙の最終チェックとサインをします

まとめ

今回は小学生バレーボール大会の審判を試合の流れに沿って解説しました。小学生バレーの審判は主審・副審で見るポイントやホイッスルの役割が違います。

トレーナー
トレーナー

小学生バレーボールのファール、審判のハンドシグナルは別記事で紹介しています

あわせて読むと理解がふかまりますので、ぜひどうぞ。今回の記事は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。。

当サイトでは、皆さんからの質問をお待ちしています。お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました