スポーツ障害は予防が大切。今回は野球肘について解説していきます。

娘のクラスメイトで肘が痛くて悩んでる男の子がいるらしいんだけど、大丈夫かしら。

大事な大会が近いのにボールを投げれないんだって。わたし、応援してたから心配だな

中学生の野球肘と予防のストレッチをおしえて!トレーナー

中学生の野球肘と予防に効果的なセルフケアを解説しますね
中学生の野球肘を解説し予防に効果的なセルフケアを紹介します。
野球肘については【日本小児整形外科学会スポーツ委員会2010版PDF資料より】を参考にしています。
早速、目次です。
中学生の野球肘まとめ
中学生の野球肘は内側型と外側型があります。
- 内側型(リトルリーグ肘)
- 外側型(上腕骨小頭離断性骨軟骨炎)

肘が痛いときは整形外科でレントゲン検査を受け、骨に異常があるを検査してもらいましょう。

これから野球肘についてカンタンに解説しますね
野球肘内側型
投球動作で肘に負担がかかって、肘の内側に痛みがおこります。

少年野球選手の約20%に発症するといわれているよ
・投球時や投球後に痛い
・肘の内側を押すと痛い
・小指側のしびれ(重症例)
・レントゲン検査
・肘を外側に反らすテスト

レントゲン検査で骨に異常がみられます。

肘を外側に反らすと内側の痛みが強くなる

治療の原則は投球の禁止です。
過剰な練習や過密なスケジュールで疲労が蓄積すると、肘の内側に付いている筋肉や靭帯が骨を引っ張って痛みが生じます。

痛みが出る前に硬くなった筋肉をほぐすセルフケアと投球フォームの改善が必要だよ
野球肘外側型
投球動作で肘に負担がかかって肘の外側に痛みがおこります。

少年野球選手の約2~5%に発症するといわれているよ
・投球時や投球後に痛い
・肘が伸びにくい
・肘の外側を押すと痛い
・レントゲン検査・MRI検査
・超音波検査

初期ではレントゲン検査で異常を見つけにくいです

治療の原則は投球の禁止です。

投球フォームの改善が必要だよ
野球肘の予防に効果的なストレッチ
ここから野球肘の予防に効果的なストレッチを3つ紹介します。

ストレッチの種類が多くて何をすればいいかわからないですよね

野球肘を予防するには筋肉の柔軟性と関節の可動性が必要です

自宅でカンタンに行える3つのストレッチがおススメだよ
- 前腕筋群のストレッチ
- 上半身のストレッチ
- 下半身のストレッチ
今から紹介するストレッチは痛みがないヒト向けです。

現在痛みがあるヒトは専門家に相談して実施してくださいね
前腕筋群のストレッチ
投球動作は手首を動かす筋肉や前腕をひねる筋肉が硬くなるので、練習前後でストレッチしましょう。

練習前はリズミカルにうごかす動的ストレッチ、動きを止めて筋肉を伸ばす静的ストレッチが効果的だよ

手首を反らす、手首を曲げる動きです
- 運動前:リズムよく10回繰り返す
- 運動後:10~20秒キープ×5回程度

手首を親指側に反らす、手首を小指側に反らす動きです
- 運動前:リズムよく10回繰り返す
- 運動後:10~20秒キープ×5回程度

手首を内側にひねる、手首を外側にひねる動きです
- 運動前:リズムよく10回繰り返す
- 運動後:10~20秒キープ×5回程度

肘を曲げて前腕の筋肉をゆるめた状態でストレッチしましょう。
上半身のストレッチ
投球動作には胸の反りが重要です。上半身のストレッチで関節の動きを引き出しましょう。

胸の反らす動き、肩を外にひねる動きだよ
- 胸を反らす:30秒キープ×1回
- 肘を曲げてバンザイ:10~20秒キープ×1回

肘を曲げてバンザイは、親指が床につくようにしましょう。

肘を曲げて、肩を上下にひねる動きです
- 運動前:リズム良く10回繰り返す
- 運動後:10~20秒キープ×5回程度

ストレッチポールを使用していますが、バスタオルを丸めて筒状にしてもオッケーだよ

胸の反りと肩のひねりはとても大切な動きなんだ
下半身のストレッチ
投球動作には股関節の動きが重要です。下半身のストレッチで股関節の動きを引き出しましょう。
- 運動前:リズムよく10回繰り返す
- 運動後:10~20秒キープ×5回程度

背中をまっすぐが大事だよ
- 運動前:リズムよく10回繰り返す
- 運動後:10~20秒キープ×5回程度

背中をまっすぐにね
まとめ
今回は中学生の野球肘について解説し、野球肘予防のストレッチを3つ紹介しました。

中学生の野球肘は反復動作のやりすぎによる疲労が原因なんです

負担がかかる投球フォームも影響するよ
スポーツでケガをすると日常生活や学習にも支障をきたします。まずは、野球肘を予防するため、練習前後でストレッチをとりくみましょう。
今回の記事は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。
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